ど真ん中アメカジ。
"アメカジ"と言えば所謂、名のあるヴィンテージデニムや、レーヨンシャツ、ワークアイム、にミリタリー様々ありまして、それは一様にヴィンテージアイテムとして価値があったり、背景や、カルチャー込みで語られる事が多いかと。

ただ、名のないアメカジも存在していると私は思います。
ダウンタウンから外れた郊外を歩く、なんて事ない市民のスタイルや服装。
つまりは、だだっ広いアメリカのベットタウンで暮らす彼らの日常着もアメカジの一つでは無かろうか。
どちらかと言えば私にとってのアメカジは、日常を切り取った様なアイテム達の事を言います。

今回はオールアメリカブランド。
パンツはLeeの101シリーズよりカウボーイパンツでだばっと太め。
シャツはブルーのオンブレpendletonコットンネルで。
アウターは言わずと知れたpatagonaの名作クラシックレトロXのベストタイプ。

アイテム一つ一つは名の通ったアメリカを代表する様なブランドのシグネーチャーとも言える様なアイテム達。

だけどもそれを一つたりとも特別扱いしない。
ある意味雑に合わせちゃう。
日常着だからと、クローゼットから掴み取るかの様な合わせ。

アメリカはシアトル付近。
どこまでも続くハイウェイを降りたレストエリアや、馬鹿でかいガソリンスタンドにいそうな髭の生えた恰幅の良いオヤジが、着ていそうなスタイル。
運転の小休憩に、ホットドッグを齧るそんな彼らのスタイル。

これが僕にとってのアメカジ。
こよなく愛している、日常着。

そこには暮らしの温かみと、日常という血が通っている。