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Interview with Rena Takeshita
― 普段、デニムは穿きますか?
竹下:はい。ほとんど毎日デニムですね。好きが高じてコラボアイテムを作らせてもらったりもしてます。
― 好きな形や色などはありますか?
竹下:リーバイスの501は昔から好きです。あとはEDWINやLEEも好きですね。私、古着屋によく行くんですけど、そこでビンテージのデニムを掘り出すのが好きなんです。形はワイドもストレートもスキニーも全部好きですね。色もインディゴじゃなきゃとかはないです。新品も新品の良さがあって好きなので、古いものと新しいものをMIXして着こなすのが私の定番スタイルです。
― ビンテージの家具もお好きだと聞きました。
竹下:そうなんです。昔撮影で海外に行ったときに、長い年月大事に使われている素敵な家具達をいっぱい見て『私もこういう家具に囲まれて生活がしたい!』と思ったんです。それで日本に帰ってきてビンテージの家具が売っている店を調べて少しずつ揃えていった感じですね。ダイニングテーブルはマーガレットハウエルで新品を買ったのですが、それももう20年以上使っていてすごく馴染んできました。ただ子どもはビンテージの感覚がまだわかっていないので、ソファーでジャンプしたりペンで落書きしたりしちゃうんですけどね(笑)『あ“―っ』って思うんですが、まぁそれもいつか良い味になるかなって。
― 竹下さんといえばプチセブン、non-no、with、sweet、MORE、BAILA、otona MUSEなど数々の雑誌のモデルを経験されていらっしゃいますが、自身のスタイルは一貫してブレてない印象です。
竹下:良いか悪いかは別として好きなものが全く変わらないです。その媒体や時代に染まったほうがいいのかなとか思ったこともあるんですが、変われないんですよね結局。20代の頃に買った靴とかいまだに履いたりしますし(笑)好きだから買ったわけで、その好きが変わらないから捨てるきっかけがあまりなくて。いまはスカートを詰めて娘に着させたり、そういう楽しみ方も出てきました。
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― 今回6パターン着ていただいたのですが、お気に入りのアイテムやスタイルはありましたか?
竹下:一番新鮮だったのは全身ブラックのコーディネートです。着た瞬間に凛とするというか、違う自分になれる感覚がありました。全身ブラックというのは自分でもするのですが、素材とディテールが自分の持っていないようなアイテムだったのでそう思えたのかもしれません。あとはバブアーのコーディネートも好きでした。すごく普段の私っぽいというか着ていて違和感がない感じです。オフホワイトのカーディガンがメインのコーディネートはクローゼットから引っ張り出して偶然できたレイヤードみたいな雰囲気がすごく勉強になりました。
― 今熱中している趣味などはありますか?
竹下:私、趣味が仕事になることが多くて、今趣味はなんですか?って聞かれると結構困るんですけど、やっぱり昔から季節遊びは好きです。夏は海に行ったり、秋は散歩したりみたいな。あとはやっぱりお酒ですかね。毎日でも飲みたいくらい好きです(笑)小ビールから入って、調子が良ければそのあとずっと日本酒。最高ですよね。
― そんなにお酒が好きとなると、体型維持とかってどうされているんですか?
竹下:家で筋トレとストレッチはかかさずやっていますけど、若い時から比べたらどうしても落ちにくくはなっていて。だから子どもに作るご飯とは別に自分用にヘルシーなものを作ってバランスを取ったりしています。さすがに自分がムネ肉とかささみを食べている隣で子どもがトンカツと白米を食べていたりすると『いいなぁ』って心が揺らいだりしますけど(笑)
― インスタを拝見していて、玲奈さんはSNSとの距離感を大事にしている印象があります。
竹下:そうですね、周りの人を見ているとすごいなぁと感心しちゃうんですが、私はうまく表現することが苦手だから積極的にはやらないほうがいいんだろうなと思っています。勘違いもされるだろうし、勘違いされるくらいなら、直接会った時に判断してもらうほうが健全だなと。あとは子どもの存在も大きいと思います。とにかく子どもが安心して暮らせるように、という方向に人生をシフトしたというか。根本的に自分を飾って見せるのも苦手なのかもしれません。インスタの為だけに撮る写真とかに違和感を感じてしまうんですよね。でも全く投稿しないのも不自然な気はしていて、自分の中では頑張って投稿するようにはしています。生きてるよ〜って(笑)
― 玲奈さんが参考にしている、もしくは好きなモデルはいますか?
竹下:ケイトモス、クロエセヴィニー、シエナ・ミラーとかはずっと好きです。でも彼女達の情報って今あまり入手できなくなっていて。どこの国の人とも、誰とでも繋がれるインスタというツールは素晴らしいんだけど、簡単には繋がれないからこその魅力みたいなものも絶対あるなと思っています。
― 個人的に、玲奈さんにTVのお酒を飲むバラエティー番組とかに出て欲しいと思っているのですが。
竹下:楽しそうですけどお蔵入りになるのが怖いですよね。ピー音ばっかりなっちゃって放送事故になるみたいな(笑)でもちょっと真面目な話、もしそういうオファーをいただいたとしても娘がもうちょっと大きくなってからかなという気はします。母親がTVでめちゃくちゃお酒を飲んで失言、みたいなのって子どもの今後の人生に影響を及ぼしかねないじゃないですか。今は回避できるリスクはなるべく回避してあげたいと思うんです。もう少し子育てが落ち着いたら、色々なことに挑戦してみたいなと思っています。
Profile
竹下玲奈(たけした・れな)
1981年12月17日生まれ。身長170cm。鹿児島県出身。ファッション誌「MORE」「ar」「BAILA」「otonaMUSE」などのカバーを経て、現在は、「LEE」「Marisol」「otonaMUSE」にて活躍中する日本を代表するモデル。持ち前のファッションセンスが同年代女性の指示率が高く、おしゃれ番長とも呼ばれ、私服での特集のオファーも多い。2012年に出産し1児の母。