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LOWERCASE  Yoshikage Kajiwara SPECIAL INTERVIEW

LOWERCASE Yoshikage Kajiwara SPECIAL INTERVIEW

クリエイティブディレクター 梶原由景氏が語る、
「日常の気づきを具現化するということ」Vol.3

Engineered Garments×LOWERCASE OX半袖BDシャツ

Engineered Garments×LOWERCASE OX BDビッグシャツ

全3回でお送りするインタビューの第3回目。
最終回は今期満を持して登場する「Engineered Garments×LOWERCASE OX半袖BDシャツ、OX BDビッグシャツ」について伺っている。
長年親交があった、ENGINEERED GARMENTS 鈴木大器 氏と梶原由景 氏がタッグを組むのは今回が初めて。服作りにおけるこだわりは今回も必見である。

梶原 由景
梶原 由景(Yoshikage Kajiwara)
1965年生まれ。「ビームス」を経て独立し、クリエイティブディレクターとして活躍。2015年11月、藤原ヒロシ 氏とコンテンツサイト「Ring of Colour」を立ち上げたほか、近年はアパレル関連企業の新規事業のコンサルティングに携わる。
村手 謙介
村手 謙介(Kensuke Murate)
URBS(アーバンリサーチ バイヤーズ セレクト)ブランドマネージャー。 学生時代からアーバンリサーチに勤務。現在はメンズバイイング・商品企画など様々な業務を担っている。

フェイク プルオーバーで双方のいいとこ取り

ITEM05 Engineered Garments×LOWERCASE OX半袖BDシャツ

梶原:大器さん(ENGINEERED GARMENTS 鈴木大器 氏)とは10年くらいの付き合いになります。ニューヨークへ行くと知り合いを交えて食事をしたりしていましたが、今まで仕事でご一緒する機会はありませんでした。当時からENGINEERED GARMENTSといえば、我々の中ではレジェンドでしたし、「洋服を一緒に作る」という考えは恐れ多くてなかったです。

ある時、LOWERCASEで展開しているGRAMICCI(グラミチ)などの話になりまして、LOWERCASEでは一貫して「自分が欲しいと思えるモノを作る」をテーマにしているので、それをENGINEERED GARMENTSでしてみたらどうなのだろうと逆にお話をいただきました。

Engineered Garments×LOWERCASE OX半袖BDシャツPrice_26,400 (tax incl.)
ENGINEERED GARMENTSの代名詞でもあるMADE IN USAのオックスフォードシャツをベースにアップデート。

梶原:元々ENGINEERED GARMENTSのプルオーバーシャツは好きなので、自分が着たいENGINEERED GARMENTSのシャツというところから考え始めました。その中で「もう少しこうなったらいいな」という部分をアップデートしたものが今回の別注商品です。

村手:梶原さんの夏の服装は、大体プルオーバーのシャツかポケットTシャツにショートパンツが多いですもんね。

梶原:“フェイク プルオーバー”として、見た目はプルオーバーシャツですが、機能としては前開きのシャツと同じ仕様になっています。インラインで展開しているプルオーバーシャツの剣先部分(衿の先端部分)のディティールはどうしても残したかったのと、プルオーバーは時にかわいくなりすぎてしまうとも感じていたので、双方のいいとこ取りをしました。

梶原 由景氏

大人も着れるビッグシルエットを目指して

ITEM06 Engineered Garments×LOWERCASE OX BDビッグシャツ

梶原:あとは村手さんと話していたときに、ビッグシルエットというワードが出まして。
スタイリストの長谷川昭雄さんのスタイリングを最近よく見かけています。写真を見ると少年のような若い人が着こなしていたりするんですよね。
我々の世代がビッグシルエットを着こなすには、どういったシルエットがフィットするのかを大器さんと相談しながら、大人が着られる形を目指しました。

そこで出てきたのが、RALPH LAUREN(ラルフ ローレン)のビッグシャツ。当時流行ったのですが、今の我々世代には丁度良いのではないかと話をしていました。
そして当時のRALPH LAURENのシャツのスペックを大器さんが調べてきて下さって、サイズ感を参考にしつつ、シルエットをアレンジしていただきました。
イメージを数値化して落とし込み、細かな調整をしていくことで理想の形に仕上がったのではないかと思います。

Engineered Garments×LOWERCASE OX BDビッグシャツPrice_27,500 (tax incl.)
トレンドアイテムにもベーシックアイテムにも合わせやすく仕上げたロングスリーブシャツ。

村手:シャツをゆるく着たいというのは昨今の着こなしのトレンドにもなっていますし、企画段階でビッグシルエットのワードは梶原さんと共通認識で考えていきましたね。

アイテムとしてはとてもベーシックです。
ENGINEERED GARMENTSを好んで着る方は、質にこだわっている層が多いと思いますし、ブランドとしてもそこを追求していますよね。普遍的で長く愛用できるので、多くの方に愛されているのだと思います。
INDIVIDUALIZEDやBrooks Brothersのような上質なシャツもありますが、今回の別注商品はクラシックになり過ぎず、ゆったりと着こなせます。そして質もシルエットも良いという逸品になったと感じています。

日本のドメスティックブランドでゆるいシルエットのシャツを探すと、素材はキュプラやリネン、テンセルなどの素材を使ってシルエットもゆるく仕上げていることが多いです。
ですが、“ザ メイドインUSA”のような素材でゆるめのシャツが欲しいと考えていたので、やっと白シャツが買えます。

そしてこの業界にいる身としては、ENGINEERED GARMENTSとご一緒に仕事ができるということ自体が憧れでもありましたし、嬉しく思ったのが正直な感想です。

Engineered Garments×LOWERCASE OX BDビッグシャツ

村手:あと個人的に好きなところで、ネームをウォッシュした感じはENGINEERED GARMENTSだなと思っていて。
日本のネームタグの白さと若干違いますよね。この絶妙な違いがENGINEERED GARMENTSらしくてすごく好きです。
日本でこの雰囲気のネームタグを作りたいと思っても水が違ったり、この良さがなかなか出ないです。これ共感してくれる人いますかね(笑)。

Engineered Garments×LOWERCASE OX BDビッグシャツ

村手:今回「Travel Couture」のタグも入っているのですが、Travel Coutureは旅でどこかに出かけるという旅限定の意味合いではないんですよね。

梶原:普段の生活もどこか海外へ行く時も、あまりカバンの中身が変わらないんです。なので家を出た瞬間に機能性を追求するのは、変わらないと感じています。
旅に必要なモノは日常生活にも使用できると思っていますし、逆に日常生活を快適にするモノは旅の時も使えるモノがあると考えています。
今回の別注商品も普段の生活をより良くする意味を込めています。

オススメの着こなし

村手:やはりベーシックにまとめるのがオススメです。8月に出るLOOPWHEELERのショーツやTEATORA、GRAMICCIのショーツに白のオックスフォードシャツをさらっと合わせて、NEW BALANCEのシューズにキャップを被れば完璧です。

全3回を通して今期のLOWERCASEとの別注企画について、梶原由景 氏にURBSバイヤー 村手謙介を交えてインタビューを行った。
そこから見えてきた梶原氏の“ひとりの生活者”としての視点と、“クリエイター”としての気づきは、私たちの生活をより良くしようとする提案がたくさんある。その背景には人と人とのコミュニケーションを大事にし、ひとつひとつ丁寧にプロダクトと向き合いこだわりを形にしていくからこそ、機能性やディティールの細部に渡るこだわりが具現化されるのだろう。今回ご紹介した別注商品は、普遍的で長く愛用できるモノばかりだ。 梶原氏の「こんなものがあったら更にいいのに」という生活者の考えが織り込まれ、URBS一押しの逸品に仕上がっている。
ぜひ梶原氏の生み出すプロダクトを毎日の日常生活に取り入れて楽しんでみてはいかがだろうか。

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