NANGA × URBAN RESEARCH 2026
WINTER EXCLUSIVE
新作アウター座談会
NANGA×アーバンリサーチのこだわりをバイヤーが語り合う
2026年秋冬も展開されるNANGA×アーバンリサーチのアウター。
その取り組みは約20年という長さで、ベストセラーモデルであっても理想を追求するためにアップデートが繰り返されています。小さな変更にも大きな意味がきっとあるはず。
URBAN RESEARCH、URBAN RESEARCH DOORS、EKALのそれぞれの企画・バイヤーにアウターに込めた想いを思う存分語ってもらうために座談会を開催。
細かなこだわりを全て受け止めてくれたNANGAの生産担当者にも参加いただきました。
NANGAとの取り組みは創業メンバーの趣味がきっかけ
―NANGAとアーバンリサーチの取り組みは20年近く続いているそうですが、コラボレーションのきっかけはなんだったのでしょうか。
2026年秋冬も展開されるNANGA×アーバンリサーチのアウター。その取り組みは約20年という長さで、ベストセラーモデルであっても理想を追求するためにアップデートが繰り返されています。小さな変更にも大きな意味がきっとあるはず。URBAN RESEARCH、URBAN RESEARCH DOORS、EKALのそれぞれの企画・バイヤーにアウターに込めた想いを思う存分語ってもらうために座談会を開催。細かなこだわりを全て受け止めてくれたNANGAの生産担当者にも参加いただきました。
―NANGAとの最初の取り組みがファーストレーベルのURBAN RESEARCHではなく、DOORSだったのは理由があったのでしょうか。
UR:DOORSを立ち上げたときにキーワードの一つとして上がっていたのが「アウトドア」でした。なのでNANGAと最も相性がいいというレーベルとして選ばれたのがDOORSです。そこから現在のように展開するレーベルが広がっていました。
―コラボレーションアイテムはどのようなプロセスを経て製作されているのでしょうか。
NANGA:アーバンリサーチ側から上がってきたデザインやパターンをもとに、NANGAの技術で作り上げていくやり方が多いです。
―20年も一緒にモノづくりを続けていけば信頼関係も生まれていくと思いますが、お互いに求めるものにも変化などはあるのでしょうか。
NANGA:アーバンリサーチから求められるレベルはどんどん高くなっています(笑)。ですが自分たちもコラボレーションでの試行錯誤のおかげでウェアのコンセプトにふさわしい羽毛やテキスタイルを提案できようになってきました。アーバンリサーチとの取り組みは勉強になることが多いです。
UR:「NANGA×アーバンリサーチといえば」という定番も生まれているのですが、それも長年やり続けてきたからだと思います。
それぞれのレーベルらしさを追求した10型の新モデル
―2026年のNANGAとコラボレーションをしたアウターについて、それぞれのレーベルごとのテーマやこだわりを教えてもらえますか。
UR:URBAN RESEARCHのメンズはこれまでのベストセラーモデルをベースにして、テキスタイルの「AURORA TEX(オーロラテックス)」も継続し、サイジングも大きくは変更していません。ですが「都市で着るダウン」ということをより強く意識して、止水テープもフロント部分だけに留めて見た目をスッキリとさせました。ボディやアームホールのパターンも若干見直して、デザインはシャープでありながら快適な着心地を追求しています。
UR:URBAN RESEARCHのウィメンズがNANGAとコラボレーションをするのは今回のモデルが初めてで、企画にはスタイリストの高木千智さんにも参加いただいています。コンセプトは「TOKYOで着たい便利なダウン」です。私も高木さんもママなので自転車に乗ることもあり着丈はかなりコンパクトにして、さらに電車移動なども多いので脱いだときに荷物にならないようにパッカブル仕様にしました。
NANGA:越井さん(URウィメンズバイヤー)はパッカブルには強い思いがありましたよね。この仕様は絶対に譲れないという(笑)。
―パッカブル仕様をダウンウェアで実現する際に苦労したポイントなどはあったのでしょうか。
NANGA:フィルパワーの数値が高い復元力に優れたダウンを使用しないと畳んだ後に潰れたままになってしまうので、そこはいちばん気をつけたところです。ですがダウンの品質が上がればそれだけ値段は上乗せされるのでどうするか、みたいなことの繰り返しでした。
UR:パッカブルであればなんでもいいわけではなくて、お客さまが選びやすい価格でありながら便利な機能性を叶えるためにNANGAとはディスカッションの連続でした。
―続いてDOORSのメンズコレクションのポイントは。
UR:DOORSでは2年前にデザインに手を加え、ステッチを表地には使用せずにスタイリッシュな雰囲気を高めています。ですが止水テープを使用したポケットをフロントに複数配置し、アウトドアウェアの顔つきは残しています。屋外、郊外でボリュームのあるインナーの上からラフに羽織ることを想定してサイズ感もゆったりとしています。
UR:スーツやジャケットに合わせるのはURBAN RESEARCHで、アウトドアではDOORSのアウターを着用するというお客さまもいます。そういう傾向を踏まえて、それぞれのレーベルらしさをデザインやディテールに落とし込んでいます。
UR:NANGA×DOORSの新作アウターは3型あって、コーチジャケットタイプは本格的に寒くなるシーズンの前に重宝するライトなダウンウェアとして初めてラインナップに加えました。襟元はすっきりしているのでフーディーとのレイヤードもおすすめです。
―DOORSのリバーシブルダウンは前シーズンも展開されていましたよね。
UR:インナーダウンとしても着用できる薄手でリバーシブル仕様ですが、2026年のモデルは異なる表情を楽しめるように表と裏で色調を変えています。
―薄手のダウン、シンプルなコーチジャケット、アウトドア対応のアウターまで三者三様ですね。
UR:冬の始まりから終わりまで使い分けて、ダウンウェアの温もりや快適性をワンシーズンずっと満喫してほしいというのがDOORSのメンズコレクションに込めた想いです。
UR:コラボレーションモデルを選んでくれるのはNANGAのファンもすごく多いので、そういう方に多くの選択肢を届けたいという思いはアーバンリサーチの方針としてもあります。
―DOORSのウィメンズはどうでしょうか。
UR:2026年は前年モデルの継続なのですが新色を投入しています。アウトドアを意識したレーベルではあるのですが、きれいめなスタイリングにも取り入れやすいダウンとして2025年にデザインを大きく一新させたのがDOORSのウィメンズです。ボタンを上まで留めれば襟元まで温もりに包まれて、開くとワイドカラーで可愛く着ることもできます。
―EKALもアウトドア色が強いレーベルですよね。
UR:「TINY GARDEN 蓼科」というアーバンリサーチが運営するキャンプ場併設の宿泊施設があるのですが、その地を背景としたレーベルとして誕生したのがEKALです。コンセプトは「都会と自然をシームレスにつなぐ」です。
―そのコンセプトを反映させた2026年のウェアのラインナップは。
UR:メンズのコーチジャケットに使用しているのは「AURORA TEX」です。ダウンは使用していないのですが保温性を確保するためにライニングはフリースを採用しています。
NANGA:このフリースのアイデアでおもしろかったのが、身体に触れる身頃部分は起毛面を表にしているのですが、アームホールは袖を通したときに滑りを良くするために裏地を表にしているんです。そういう発想は自分たちからは生まれなかったと思います。
―洗練されたコーチジャケットとは対照的にミリタリー調のダウンアウターもありますね。
UR:EKALは「このウェアには、このテキスタイルを使う」というこだわりがあるのですが、こちらのダウンウェアに使用しているのはNANGAのインラインでも展開していないテキスタイルで、カラーも別注です。旅に出るときにさっと羽織れるアウターをイメージして、着やすいと同時に車や電車に乗ったときに脱ぎやすい軽さをポイントにしています。
UR:最も本格派の冬アウターが「ハイカーダウンジャケット」です。蓼科の冬は夜にはマイナス20度になることもあり、そのような環境で真価を発揮するダウンウェアとして製作しました。ダウン量は多めですし、袖口の内側はリブ仕様で防風性も高めています。
―EKALのウィメンズの新作のポイントは。
UR:新作ダウンはステッチのラインやフォルムに丸みを持たせて女性らしい柔らかな表情を意識しました。カラーはシルバー、ブルー、ブラックの3色展開です。「都会と自然」がEKALのコンセプトですが、こちらはシーンとしては都会をイメージして、コンシールファスナーなどを採用しスタイリッシュな印象に仕上げています。
NANGA:それぞれの担当者の方の話を聞いていて、苦労した仕様やディテールが脳裏に蘇ってきました(笑)。誰もが自分たちのレーベルが提案するウェアに対しての思い入れが強かったなって。
UR:アーバンリサーチとしてはすでに2027年のNANGAとのコラボレーションモデルについて練りに練っているんですけどね(笑)。
ライフスタイルに寄り添うアウターとの出会いを届けたい
―例えばですが「着心地を良くしたい」がそれぞれの担当者の要望だったとして、NANGAとしてはレーベルによってアプローチは変えているのでしょうか。
NANGA:変えていますね。身体の動きに寄り添いながらシワにはなりにくいようにアームホールはカーブを描くように仕立てたモデルもあるのですが、それをURBAN RESEARCHでは切り替えで、DOORSではダーツで実現しているんです。目的は同じでも手法を変えることで都会っぽい表情になったり、アウトドアの雰囲気になったりと変わってくるので、そこはレーベルらしさを大切にしています。
―すでにNANGA×アーバンリサーチのウェアを所有していて、この記事を読んだ方は仕様やディテールの意味を知ることになりそうですね。
NANGA:そういう細かいところまで知ってもらえたら、作っている側としてはすごくうれしいです。レーベルの担当者は細部にまで妥協はしないので大変ではありますが「マイナス20度に対応するダウン」、「都会で生活するママが着るダウン」など要望はすごく具体的なんです。ゴールが明確なのでハードルは高くても「自分たちはどこを目指せばいいのか」というのが見極めやすいというのはあります。
UR:ファッションは自分の好みで着たい服を選べばいいと思いますが、「私のライフスタイルにフィットする機能やシルエットは?」と選ぶのも楽しいはずです。
―ダウンウェアは機能を追求しすぎると都会ではオーバースペックになり、だからといってダウン風では満足できないのがファッション好きです。その落とし所はアーバンリサーチとしてはどう考えていますか。
UR:お客さまの声でよくあるのが「ダウンウェアは着用する期間が短い」ということです。なので品質としては本物であっても活躍するのが真冬だけではない「本気すぎないダウン」というのが求められているような気がします。そこでポイントになるのが軽さや脱ぎ着のしやすさなどではないでしょうか。
UR:レーベルによっては複数のモデルを展開しているのもお客さまによってダウンに求めるキーワードが異なるからです。軽さが優先もあれば保温性を重視もあり、汎用性で選ぶという場合もあります。
―生産するNANGAとしてはダウンウェアへのニーズの変化をどう感じとっていますか。
NANGA:「温かいダウンウェアを作る」というのが自分たちの命題だと思います。お客さまはそこに加えて「都会でもサマになるかっこよさ」というのを求めているように感じます。ベーシックカラーだけではなく、個性を感じるカラーもダウンに増えているのもその表れだと思います。NANGAは羽毛のクオリティにもこだわっていますが「この羽毛だからほしい」というお客さまはかなりの少数派だと思います。
―NANGAのクオリティといえば独自素材の「AURORA TEX」ですが、あらためて特徴を教えてもらえますか。
NANGA:簡単に説明すると透湿性、防水性を備えたテキスタイルです。外からの雨雪は防ぎ、服の内部の湿度は外に放出するのが特徴です。乾いた状態で膨らんだ繊維の中に体温で暖められた暖かい空気を含むことで保温性が高まります。なので、水や湿気というのは大敵です。それらを防ぐのでダウンウェアと「AURORA TEX」は相性がいいといえます。
―別注というのはひとつ生み出すのも労力は大きいと思いますが2026年の新作は10モデルもあります。アーバンリサーチはどういう想いでそれだけのラインナップを揃えているのでしょうか。
UR:暖冬傾向もあって冬アウターに求められるのが防寒性だけではなくなっています。ファッションとして楽しみたい、厳寒でも本気でアウトドアを満喫したいなどあらゆるニーズに応えたいという想いがラインナップの幅広さにつながっています。世代も性別も関係なくあらゆる方にアーバンリサーチのアウターで冬を楽しんでもらいたいです。
座談会メンバー
- NANGA 商品部生産課主任 林元
- NANGA 営業部営業課 北園貴都
- URBAN RESEARCHメンズ企画 畠中真吾
- URBAN RESEARCHウィメンズバイヤー 越井恵美
- URBAN RESEARCH DOORSメンズバイヤー 宇都宮篤哉
- URBAN RESEARCH DOORSウィメンズバイヤー 中橋波乃
- EKALディレクター 坂上法之
-
AURORA TEX DOWN JACKET -
REVERSIBLE DOWN JACKET -
AURORA TEX DOWN PARKA -
COACH DOWN JACKET -
DOWN MUFFLER -
COACH JACKET -
MILITARY DOWN JACKET -
HIKER DOWN JACKET -
DOWN JACKET -
STAND COLLAR DOWN JACKET -
QUILTED LONG COAT -
STAND COLLAR DOWN JACKET -
HOODIE DOWN JACKET